防災セットに必ず入れておきたい定番アイテム15点
2019年10月12日の台風19号によって、私の住んでいる長野も大きな被害に見舞われました。
わが家から約1kmの所を流れている川も、今まで見たこともない水量になり氾濫しました。
幸いにもわが家は浸水被害を逃れましたが、子供の通っている小学校の同級生の家は浸水被害に遭い、今まで当たり前だった日常が一変しました。
2019年10月12日の午前中、風が強いけど普段通り外出できるほどの天気で、台風が近づいているけどあまり心配するような天気ではありませんでした。
しかし午後から雨と風が強くなり、夕方からは体験したことがないような暴風雨、テレビのニュースでは各地で川が氾濫したことが伝えられ、近所の川も氾濫危険水位を超えました。
川から離れた場所にある学校に避難所が開設されていましたが、夜9時過ぎの暴風雨の中、子供を連れて避難所に行くことはほぼ不可能で、避難所への移動を断念し洪水に備えて家の2階へ垂直避難をしました。
恥ずかしながら今まで防災というものに対してあまり真剣に取り組んでおらず、非常用持ち出し袋の用意もありませんでした。
最低限必要な食べ物や飲み物、貴重品など思いつくものだけを2階に運び、あとは「これ以上被害が出ませんように」と思いながら、台風が過ぎ去るのを待つことしかできませんでした・・・。
翌朝、幸いにもわが家は何事もなかったのですが、テレビで見た光景にショックを受けました。
何度も行ったことがある長野市赤沼が家の2階まで浸水し、何度も通ったことがある道が川のようになっていました。
災害は他人事ではない。
地震や異常気象で集中豪雨が増えている最近では、いつ自分や自分の家族が被災してもおかしくない。
台風19号を体験してから防災に対してまじめに考えるようになりました。
まず我が家の防災対策の第1歩として、非常持ち出し袋の用意をすることにしました。
非常用持ち出し袋には何を入れたらいい?
一般的に売られている非常用持ち出し袋ですが、いろんな非常用持ち出し袋の中身を見てみると入っているものが結構バラバラで、このリュックサックには入っているけど、こっちの袋には入っていない、なんてものがたくさんあるんですよね。
ただ中には、ほぼすべての非常用持ち出し袋に入っているものもあったりします。
- 懐中電灯
- アルミブランケット
- ティッシュ(ポケットティッシュ・ボックスティッシュ)
- 軍手・ラバー手袋
- レジャーシート・アルミシート
- 歯ブラシ・タオル
- 携帯トイレ
- 絆創膏・綿棒・包帯など
- ホイッスル
- マスク
- 給水バッグ
- 紙コップ・プラカップ
- 割りばし・フォーク・スプーン
- ポリ袋(45リットル以上)
- ハサミ・カッター・万能ナイフ
などは、ほぼすべての非常用持ち出し袋にはいっていました。
どの袋にも入っているということは、最低限必要なものだということですね。
ただ、どの非常用持ち出し袋を見ても
「必需品すべてがそろっている完璧な非常用持ち出し袋」
というものはないので、
必ず各家庭に合ったオリジナルの非常用持ち出し袋を作る必要がある
ということがわかりました。
- 4人家族なのに市販の防災バッグが1つだけ
- 買ってそのまま中身も確認しないで置いてある
- 普段は邪魔なので押入れの奥深くにしまってある
- 防災バッグを用意したけど、どこに置いたか覚えていない
これだと災害時に困るので、防災バッグの中身を確認して足りないものがあったら用意するようにしましょう。
我が家の家族構成では何が必要か考えてみる
うちの家族構成は夫婦+子供2人という、一般的によくある家族構成です。
なので、アルミブランケットや歯ブラシ、タオル、携帯トイレ、非常食、ペットボトルの水などの1人ずつ使うようなものは人数分必要になってきます。
他にも、子供がいるので長期保存できるお菓子なども必要ですし、風邪薬やウエットティッシュ、マスクも子供用と大人用の両方用意しないといけません。
避難するとなったら、車で避難するのか?
それとも歩いて避難するのか?
地震で避難するのか?台風や水害などで避難するのか?
暑い時期なのか?寒い時期なのか?
たったこれだけ考えただけでも準備するものが変わってくると思います。
まずは必要だと思うものをすべて紙などに書き出してみます。
おそらく、あれもこれもと準備したら、すごい量の荷物になると思います。
その中でも優先するものや自分にとって本当に必須のものを、普段の生活の中で考えてみると揃えやすいと思います。
市販の防災バッグに入っているものはすべて必要?
一般的な防災リュックは、こんな感じの物だと思います。
入っているものによって値段も変わるので、1人用3,000円位のお手軽な物から、2人用40,000円位の内容が充実しているものまで様々な種類があります。
1人用3,000円位のお手軽な非常用持ち出し袋には、本当に最低限必要な物だけが入っていると思うので、まずは「ほぼすべての3,000円位のお手軽な非常用持ち出し袋に入っているもの」から準備してみましょう。
ただ、私が今まで防災バッグの準備を怠っていた理由として
- いつ使うかわからないものに、あまりお金をかけたくない
- いつ使うかわからないものに、あまり場所を使いたくない
- 何が必要なのかわからない
- どのように備えておけばいいのかわからない
- 今すぐに必要な物でもないので準備を忘れる、面倒くさい
という、非常用持ち出し袋に対してネガティブな気持ちしかなかったからなんですよね。
使わないに越したことはないけど、いつ使うかわからない、もしかしたら一生使うことがないかもしれないものに、お金や部屋のスペースを使いたくない気持ちは、すご~~~~くよくわかります。
だけど準備してみると、非常用持ち出し袋の中身にはわざわざ買わなくてもいいものや、代用できるもの、普段の生活でも使えるものも多かったので、
- 非常用持ち出し袋に何のために入っているのか
- 自分には必要があるのか、ないのか
- どんなものを選べばいいのか
- 普段使えるもので代用できるものはないのか
- どの位用意したらいいのか
などを確認しながら、必要だと思うものから準備してみましょう。
まずは防災セット準備のための準備から
入れ物(袋・リュック)を用意する
まずは、すべての物を入れるための入れ物を用意しましょう。
災害時に必要な物をすべて手に持って避難するわけにはいかないので、必ずあった方がいいです。
市販の非常用持ち出し袋でも様々な入れ物があり、難燃素材の袋やリュック、軽くて背負いやすいタイプのリュック、キャリーバッグタイプ、水に強い防水タイプリュックなどがあります。
種類は色々ありますが、私は家で普段使いしている普通のリュックを防災リュックにしています。
何故かと言いますと「防災専用リュックを用意する必要性がないと思ったから」というのと「リュックの中身は定期的に確認してみる必要があるから」なんですね。
防災リュックにしているリュックは、ホームセンターのセールで買った1,000円位の大きめのリュックで、家族で旅行に行くときや、子供の運動会や音楽会等の行事で持ち物が多いとき、忘年会や1泊2日の出張のときなど、年に数回旦那が使うリュックです。
わが家の場合、このサイズのリュックは毎日使うわけではないので、旦那が使うときだけ中身を出して「普通のリュック」として使い、それ時以外は「防災リュック」として使った方がムダがないのです。
また定期的に中身を出すことで、防災リュックの中身の賞味期限切れ、使用期限切れ防止の定期点検にもなっています。
このリュック以外にも、家族1人1個リュックを用意。
コールマンの子供用のリュックには肩ベルトを留めるためについているストラップの留め具にホイッスルが付いているので、防災リュックとして使うにもオススメです。
リュック以外にも、昔エネオスでもらったエネゴリ君の非常用持ち出し袋(袋のみ)と、車で避難する時に使う大きめの袋の中に必要な物を入れています。
入れ物を用意しないと防災セットの準備ができないので、まずは家にあるリュックや袋で防災セットを入れるのに使えそうなものがないか探してみましょう。