ホタテ稚貝下ごしらえでウロは取る?取り方は?
ベビーホタテと呼ばれるホタテの稚貝は、1年ぐらい育てられた4~5cmの小さなホタテでスーパーやネットなどでも大量に入っていて安く買えるのでかなりお得なホタテです。
スーパーでも20~30枚で200~300円ほどで買えますし、もちろん小さくてもホタテなので味もホタテそのものです。
そんな魅力的なベビーホタテですが、初めて食べる時にちょっと悩む下処理の仕方をまとめてみました。
ホタテの稚貝の下ごしらえは?
下ごしらえといっても、養殖物ならあさりなどのように砂出しをする必要もなく、貝からはずして食べる場合には水で流す程度でそんなに難しい下ごしらえもありません。
貝付きのまま食べるのでしたら、貝ごとザルなどにあけてこすり合わせるようにガシャガシャと流水で1~2分洗えば大丈夫です。
初めて見た時にちょっと気になる貝についている白いウニュウニュとしたものは、「ゴカイ」の仲間の巣です。
すごく硬いので取ろうとしてもムダです。
見た目は気持ち悪いですが、健康には何の影響もないので見なかったことにして気にしないのが1番です。
次に「ウロ」についてですが、詳しく説明していきます。
ホタテの稚貝のウロは取った方がいいの?
ホタテを食べる時に「ウロ」と呼ばれる黒い部分を取って食べるというのを知っていますか?
スーパーなどに並んでいるバーベキュー用などのホタテは、すでに「ウロ」が取ってあるものがほとんどなので「ウロって何?」って思う方も多いみたいですね。
なぜ、この「ウロ」をとって食べるかというと、餌のプランクトンの影響で「ウロ」に貝毒が発生したり、海の中にある重金属(水銀など)が「ウロ」に溜まったり、食べても苦いだけでぜんぜん美味しくなかったりと何かと問題がある部分だからなんですね。
私の知り合いは「ウロ」を「ホタテのウ○コ」とまで言っています(^_^;)
この「ウロ」の部分以外は、毒性も一切ないので安全に食べることができます。
そんな厄介者の「ウロ」なんですが、普段よく見る大きなホタテに比べると小さいですが、稚貝であるベビーホタテにもついています。
ネットなどで買ったりすると「ウロは取り除いてください」と書かれていることがほとんどです。
おそらくこれは取らないことにより何か問題があっても責任が取れないからだと思います。
ですが、4~5cmのちっちゃいウロを1個ずつ取っていくのは本当に面倒くさいんですよね。
実際に稚貝の場合は養殖期間も短いので、気にするほどの毒性はないといわれています。
小さいお子さんがいて苦いのをイヤがったり、どうしても気になるという方は取ってもいいと思いますが、稚貝のウロをとらずに食べたからといって命に別状があるようなこともありません。
ホタテの稚貝のウロの取り方は?
我が家では子供がウロを嫌がるので、なるべく取るようにしています。
ウロは手で取れば簡単に取れるんですが、ウロにさわるのに抵抗がある人とか、上手く取ることができないなんてこともあるのでキッチンバサミで切って取るのがオススメです。
その取り方ですが、どんな料理に使うのかで違っています。
バター焼きなど貝殻ごと使う料理の場合
貝殻ごと使う料理の場合は、なるべく貝殻からホタテの身が離れないように慎重に取り除いていきます。
大きいホタテなら手で取れますが、小さいものだとすぐにつぶれてしまうので注意です。
貝の開き方はこちらの動画が分かりやすくて参考になりました。
<追記>
いろいろと試してみた結果、小さな稚貝は大きい洋食のナイフよりも、まっすぐなバターナイフの方が貝の口を開けやすかったです。
あと、小さいベビーホタテは味噌汁などの汁物に入れると、ほぼ全部貝殻からはずれてしまうので、調理前に貝殻からはずしてしまったほうが食べやすいかもしれません。
ちょっとつぶれて黒いものがでてきたり、少し残ってしまっても苦味は残りません。
この時無理に包丁などで切ろうとするとホタテの身が貝殻から離れてしまい、料理が完成する頃には1つも貝殻に残っていないという悲しい結末になります・・・。
私のウロの取り方ですが、
青い線の所をバターナイフで切れ目を入れて、手でウロを引っ張るかバターナイフでウロを貝の外に押し出すように引っ張ります。
そうすると、ウロだけがきれいに取れるのでそのまま調理します。
ホタテの稚貝のウロを取る前(左側6個)の写真
ウロを取る前に写真を撮ろうと思っていたのに忘れていて、半分以上ウロを取ってから写真を撮りました(;^_^A
全部ウロを取った後の写真
慣れてしまえば、あっという間にウロを取ることができますよ。
炊き込みご飯など貝殻からはずす料理の場合
貝殻から身をはずして使う料理の場合は、力任せに貝を開いてキッチンバサミで切るか、身をはがしてから包丁で取り除きます。
どちらかというと、身をはがしてからの方が簡単に処理できます。
まとめ
安くておいしいベビーホタテですが、私も下ごしらえが大変なんじゃないのかなと思ってちょっと敬遠していました。
ですが、砂出しがない分あさりなどより簡単に調理できることを知って見かけたらすすんで買うようになりました。
もし今まで難しそうだと思って敬遠していたのなら、思っているほど難しくはないので、ぜひ挑戦してみてくださいね。