ホタテの白いウネウネの正体と取り除き方|簡単で安全な下処理のコツ

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新鮮なホタテを手に取ったとき、貝殻に白いウネウネとした謎の物体が付いていて驚いたことはありませんか?

「これって何?」「食べても大丈夫?」「どうやって取ればいいの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いはず。
実はこれ、ゴカイの仲間が作った住みかなんです。

今回は、ホタテに付着するこの白いウネウネの正体から、安全で簡単な処理方法まで、分かりやすく解説していきます。
適切な下処理を知って、安心してホタテ料理を楽しみましょう!

ホタテの白いウネウネって何?食べても大丈夫?

白いウネウネの正体は「ゴカイの棲管」

ホタテの殻に張り付いている白いウネウネの正体は、カサネカンザシやウズマキゴカイといったゴカイ(多毛類)の仲間が作った石灰質の管です。
この管は彼らの住みかとなっており、中にゴカイ本体が潜んでいることもあります。

養殖ホタテが海中で育つ過程で自然に貝殻に付着して成長したものなので、決して異常なことではありません。
ホタテの体内に寄生しているわけでもないので、その点はご安心を。

食べても害はないけれど…

結論から言うと、ホタテの貝殻に付いているゴカイの仲間やその棲管は食べても人体に害はありません。
仮に口に入っても、貝毒のような深刻な健康被害の心配はないとされています。

混同しないで!貝毒はウロに蓄積します

ホタテで注意すべき「貝毒」は、ゴカイとは全く別物です。
貝毒は主にホタテのウロ(中腸腺)という黒い袋状の部分に蓄積されます。
こちらは必ず取り除く必要があるので、後ほど詳しく説明します。

安全とわかっていても「ゴカイ」を取り除いた方がいい理由

安全とはいえ、見た目の問題を考慮すると取り除いた方が気持ちよくホタテ料理を楽しめます。

見た目がよくなる料理の盛り付けがきれいに
心理的な安心感やっぱり気持ちよく食べたいですよね

簡単・安全!ゴカイを簡単に取り除く2つの方法

「ウネウネに触りたくない」「なるべく簡単に済ませたい」という方でも大丈夫。
簡単で安全な処理方法を2つご紹介します。

方法① 定番の方法!物理的に削り取る

一番オーソドックスなのが、道具を使って物理的に削り取る方法です。

必要なもの

  • カッターナイフまたは包丁
  • スプーン(フチを使います)
  • 軍手(あると安全)
  • まな板

手順

  1. 準備する
    軍手をはめて、まな板の上にホタテを置きます。
    滑らないように安定させましょう。
  2. 削り取る
    カッターの刃先やナイフ、またはスプーンのフチを使って、白いウネウネの付け根部分を削り取ります。
    力を入れすぎると貝殻が割れることがあるので、優しく丁寧に。
  3. 洗い流す
    削り取ったカスをしっかりと真水で洗い流して完了です。

ワンポイント!

調理用の金属ヘラを使うと、カッターより安全で広範囲を一気に処理できます。
平らで頑丈なヘラがあれば、ぜひ試してみてください。
私はベビーほたての「ゴカイ」を取る時は、もんじゃ焼きなどに使う「はがし」を使って取っています。

方法② 時短派におすすめ!剥き身にしてから調理

ホタテの貝殻を割り、中身(貝柱やひも)だけを取り出して調理する方法です。
ゴカイの付いた貝殻に触る時間を最小限にしたい方には、この方法がおすすめです。

手順

  1. ホタテを剥く
    貝殻の隙間からヘラやナイフを差し込み、貝柱を殻から切り離して中身を取り出します。
  2. 貝殻は廃棄
    ゴカイの付いた貝殻はそのまま捨てればOK。
  3. 剥き身を調理
    取り出したホタテの身を茹でる、焼くなど好みの方法で調理しましょう。

この方法なら、ウネウネと格闘する必要がほとんどありません!
貝殻はそのまま廃棄すればOKです。

ホタテを安全に美味しく食べるための豆知識

ゴカイの処理だけでなく、ホタテを安全に楽しむために知っておきたいポイントをまとめました。

必ず取り除くべき「ウロ(中腸腺)」

ホタテの貝柱の横にある黒っぽい袋状の部分が「ウロ」です。

なぜ取り除く必要があるの?

ウロにはホタテが食べたプランクトンが蓄積されており、まれに貝毒が含まれることがあります。
貝毒は加熱しても消えないため、食べる前に必ず取り除いてください。

取り除き方

貝柱から優しくちぎるか、包丁で切り離して廃棄します。
簡単なので忘れずに!

「泳がせ洗い」で内部までキレイに

殻付きホタテをより清潔にする裏技があります。

  1. タワシで貝殻の表面を軽くこすり洗いする
  2. 海水程度の濃度の塩水(約3%)に浸ける
  3. しばらく置いておく

こうすることで、貝が開いて内部の汚れを吐き出してくれます。
この時ゴカイが動き出すこともありますが、慌てず上記の方法で処理すればOKです。

清潔に処理してホタテの美味しさを満喫しよう

ホタテに付着している白いウネウネの正体は、貝殻に住み着くゴカイの仲間の棲管であり、毒性はありません。
しかし見た目や衛生面を考慮し、カッターやナイフで削り取るか剥き身にしてから調理する方法で取り除くのがおすすめです。

また、安全にホタテを楽しむためには、このゴカイとは別に、貝柱の横にあるウロ(中腸腺)を必ず取り除くことを忘れないでください。

適切な下処理で、安心・安全に美味しいホタテ料理を楽しんでくださいね!

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