
七五三のお祝いでいただく千歳飴。
縁起物として嬉しいものの長くて硬い飴を子どもが食べきれず、気づけば袋の中で忘れ去られていた…なんて経験はありませんか?
実は千歳飴は砂糖の代わりとして料理やお菓子作りに大活躍する優れものなんです。
今回は余った千歳飴を無駄なく美味しく活用する方法をご紹介します。
千歳飴が余ってしまう理由とは
千歳飴の特徴と食べにくさ
千歳飴は「長寿」を願って長く作られており一本が約30〜40cmもあります。
最近では15~20cmほどの短いものもありますが、それでも一度で食べきるのは大変です。
七五三の縁起物とはいえ、まだ小さいお子さんに千歳飴を食べさせることに抵抗があるお父さんお母さんも多いと思いますし、7歳であれば千歳飴を食べられるとは思いますが、食べづらく途中で飽きてしまうことも。
だからといってお家の方が残った千歳飴を全部食べるというのも難しいですよね。
賞味期限は意外と長い
千歳飴は水分が少ない飴なので、適切に保存すれば半年から1年程度は品質を保つことができます。
なので、すぐに食べきる必要はなく料理の材料としてゆっくり活用できるのです。
捨ててしまう前に、ぜひ砂糖の代用品として再利用を検討してみましょう。
知っておきたい千歳飴の種類と特徴
千歳飴には実は様々な種類があり、それぞれ味や食感が異なります。
タイプを知ることで、より適した活用方法を選ぶことができます。
さらし飴タイプ
最も伝統的な千歳飴がこの「さらし飴」です。
砂糖と水飴を煮詰めて空気を含ませながら引き伸ばして作られるため、白く不透明な見た目が特徴です。
口の中でゆっくり溶ける硬めの食感で素朴な甘さがあります。
さらし飴は純粋な甘みが特徴なので、和食の煮物や照り焼きなどシンプルな甘みが求められる料理に最適です。
ミルク風味タイプ
近年人気が高まっているのがミルキーのようなミルク風味の千歳飴です。
乳成分が加えられているため、まろやかでクリーミーな味わいが楽しめます。
さらし飴よりもやや柔らかく子どもにも食べやすいのが特徴。
ミルク風味タイプは洋菓子作りとの相性が抜群で、クッキーやマフィン、プリンなどに使うとコクのある仕上がりになります。
フルーツ味タイプ
イチゴ味、メロン味、ブドウ味などカラフルなフルーツ風味の千歳飴もあります。
見た目も鮮やかで、それぞれの果物の香りが楽しめます。
フルーツ味タイプはゼリーやシャーベット、フルーツポンチなどのデザート作りに活用すると風味が引き立ちます。
抹茶味タイプ
和の風味を楽しめる抹茶味の千歳飴も人気です。
ほろ苦さと甘みのバランスが良く大人にも好まれる味わい。
抹茶味は和菓子作りはもちろん、抹茶ラテやわらび餅のシロップなど和スイーツとの組み合わせに最適です。
透明タイプ(べっこう飴風)
透き通った飴色の千歳飴は、べっこう飴に近い味わいです。
カラメルのような香ばしさがありコクのある甘みが特徴。
このタイプはキャラメルソースやプリンのカラメル、焼き菓子の艶出しなど、香ばしさを活かした使い方がおすすめです。
千歳飴を砂糖代わりに使う基本テクニック
千歳飴を料理に使うには、まず扱いやすい形にする必要があります。
硬くて長い飴をそのまま使うのは難しいため、いくつかの下準備方法を覚えておくと便利です。
砕き方の3つの方法
1. ビニール袋に入れて叩く
千歳飴をビニール袋に入れ、麺棒やすりこぎで叩いて細かく砕きます。
袋が破れないよう二重にするのがポイントです。
粗めから細かめまで用途に合わせて砕き加減を調整できます。
2. おろし金で削る
大根おろしのように、おろし金で削っていく方法もあります。
粉状になるため飲み物や煮物に溶かしやすく便利です。
ただし手を滑らせないよう注意が必要です。
3. ハサミで切る
キッチンバサミで小さく切る方法は比較的簡単で安全です。
刃にくっつきやすいので刃に油を薄く塗るか、こまめに水で濡らしながら切るとスムーズです。
砂糖との分量の違い
千歳飴は砂糖とほぼ同等の甘さがありますが、若干水飴の風味が加わるため砂糖と同量またはやや少なめで使用するのがおすすめです。
初めて使う料理では砂糖の7〜8割の量から試してみて、味を見ながら調整しましょう。
ホットドリンクに溶かして楽しむ活用法
千歳飴は飲み物に溶かすのが最も手軽な活用方法です。
砂糖代わりに使えば、いつもの飲み物がひと味変わります。
ホットミルクに入れればミルクキャンディー風に。
コーヒーや紅茶に入れればほんのり優しい甘さになります。
甘酒に少量加えれば、より深い甘みが楽しめます。
お菓子作りで大活躍の千歳飴
千歳飴はお菓子作りの材料としても優秀です。
砂糖の代わりに使うことで、いつものお菓子に新しい風味が加わります。
お菓子作りの砂糖の代わりに
クッキー生地やマフィン生地などを作る際、砕いた千歳飴を砂糖の代わりに使用します。
バター風味のクッキーとの相性が良く、サクサクとした食感と優しい甘さが楽しめます。
プリンやゼリーを作る際は千歳飴を溶かして使います。
温めた牛乳や水に千歳飴を溶かしゼラチンや卵と合わせるだけで、ほんのり飴の風味のデザートになります。
洋菓子だけではなく、おしるこを作る際の砂糖代わりにも使えます。
キャラメルポップコーンを作る
フライパンで砕いた千歳飴を溶かしてポップコーンを絡めるだけの簡単レシピ。
市販のキャラメルコーティングとは一味違う味わいのキャラメルポップコーンができあがります。
手作りキャンディーにリメイク
千歳飴を一度溶かして別の形のキャンディーに作り変えることもできます。
型に流し込んで固めれば食べやすいサイズの飴に変身。
子どもと一緒に楽しめる工作感覚のクッキング体験にもなります。
料理の隠し味にも
千歳飴は甘いものだけでなく料理の調味料としても活用できます。
千歳飴の主成分である水飴は、普通の砂糖には出せない上品なツヤ(照り)と深みのあるまろやかさを料理に加えてくれます。
照り焼きソースに加える
鶏肉やブリの照り焼きのタレに砂糖やみりんの代わりに千歳飴を少量加えることで、煮詰めた際に砂糖だけでは出せないような照りが出ます。
醤油と千歳飴を1:1の割合で溶かしてお好みで酒やショウガを加えれば、プロのような照り焼きソースの完成です。
煮物の味付けに最適
肉じゃがや筑前煮などの煮物に千歳飴を加えると、まろやかな甘みとコクが生まれます。
特に豚の角煮やぶり大根など、じっくり煮込む料理との相性が抜群。
砂糖よりも優しい甘さの料理に仕上がります。
さらし飴の千歳飴
砂糖と同じ感覚で使えます。
あっという間になくなるため、煮物全般(きんぴら、煮豆など)に活用するのがおすすめです。
魚の煮付け、ひじきの煮物も、さらし飴タイプを使うことで甘さに加えて美しいテリが加わり、冷めても固くなりにくいのが特徴です。
ミルク風味の千歳飴
ミルク風味の千歳飴を肉じゃが、かぼちゃの煮物に使うと、コクと深みが増し角のない優しい味になります。
カレーやビーフシチューの隠し味
カレーやビーフシチューに少量の千歳飴を加えるとコクと深みが増します。
辛さの中に甘みが加わるので、子ども向けの甘口カレーを作る時にも便利です。
ミルク風味の千歳飴
「肉じゃがにミルク?」と驚くかもしれませんが、意外にもコクとまろやかさが増し角のない優しい味に仕上がります。
特にカレールーの隠し味としても◎。
千歳飴のアレンジレシピ
さらし飴の千歳飴で作る「和風みたらし団子」
材料(2人分)
作り方
- 鍋に砕いたさらし飴、水、醤油を入れて弱火で煮溶かす
- 飴が完全に溶けたら、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける
- 白玉粉に水を少しずつ加えて耳たぶくらいの硬さにこねる
- 一口大に丸めて茹で、浮いてきたら冷水にとる
- 水気を切った白玉にみたらし餡をかけて完成
フルーツ味の千歳飴で作る「レインボーゼリー」
材料(4個分)
作り方
- 1色目の千歳飴を水で煮溶かし、ゼラチンを加えて混ぜる
- グラスに流し入れ、冷蔵庫で30分冷やし固める
- 2色目も同様に作り、固まった1層目の上に注ぐ
- 再び冷蔵庫で30分冷やす
- 使いたい色の数だけ繰り返して完成
抹茶味の千歳飴で作る「和風抹茶プリン」
材料(4個分)
作り方
- 牛乳を鍋で温め、砕いた千歳飴を加えて完全に溶かす
- ボウルに卵を割りほぐし、温めた牛乳を少しずつ加えて混ぜる
- バニラエッセンスを加え、茶こしで濾す
- 耐熱容器に流し入れ、天板に並べて湯を注ぐ
- 160度のオーブンで30分蒸し焼きにし、粗熱を取って冷蔵庫で冷やす
透明タイプの千歳飴で作る「キャラメルバナナソテー」
材料(2人分)
作り方
- バナナは皮をむき、1.5cm幅の輪切りにする
- フライパンにバターを熱し、砕いた千歳飴を加えて溶かす
- 千歳飴が完全に溶けたら、バナナを加えて両面を焼く
- レモン汁を回しかけて全体を絡める
- 器に盛り付け、お好みでバニラアイスを添えて完成
千歳飴deしっとりソフトクッキー
千歳飴でなめらかプリン
千歳飴で超簡単☆大学芋
千歳飴リメイク生キャラメル☆クリーム
ミルク味千歳飴で作るミルクキャラメル
保存方法と使用時の注意点
千歳飴を長く美味しく活用するには、適切な保存方法と使用時の注意点を知っておくことが大切です。
正しい保存方法
千歳飴は湿気と高温に弱いため、密閉容器に入れて冷暗所で保管しましょう。
特に梅雨時や夏場は冷蔵庫での保存がおすすめです。
砕いた千歳飴は表面積が増えるため湿気を吸いやすくなるので、使う分だけその都度砕くのが理想的です。
アレルギーや食品表示の確認
千歳飴の原材料は主に砂糖と水飴ですが、商品によっては着色料や香料、小麦が含まれている場合があります。
お菓子作りや料理に使用する前にパッケージの原材料表示を確認しましょう。
特にアレルギーをお持ちの方や小さなお子さんに食べさせる場合は注意が必要です。
溶かす際の温度管理
千歳飴を料理で溶かす際は、弱火でゆっくり加熱するのがポイントです。
高温で急激に加熱すると焦げやすく、苦味が出てしまいます。
焦げ付きを防ぐため、こまめにかき混ぜながら溶かしましょう。
子どもの食べすぎに注意
千歳飴を料理に使う場合でも、砂糖と同様に摂取量には注意が必要です。
特に小さなお子さんの場合、1日の糖分摂取量を考慮して使用量を調整しましょう。
美味しいからといって使いすぎないよう適量を心がけることが大切です。
まとめ:千歳飴は「捨てない」が新常識
七五三の縁起物である千歳飴は、子どもの成長を願う大切な贈り物です。
食べきれないからといって捨ててしまうのはもったいないだけでなく、込められた願いを無駄にしてしまうことにもなります。
今回ご紹介したように千歳飴は砂糖の代わりとして飲み物、お菓子作り、料理と幅広く活用できる優れた食材です。
砕いてコーヒーに溶かしたり、照り焼きの調味料にしたり、クッキーに混ぜ込んだりと、アイデア次第で様々な楽しみ方があります。
まずは簡単な飲み物への活用から始めてみてください。


