除湿機の除湿能力とタンク容量と使う時期
雨が続く時期や、冬の寒い日、花粉が多い日。
洗濯をしても洗濯物がなかなか乾かない、洗濯物を外に干したくない、部屋のジメジメした湿気をどうにかしたい。
そんな時に便利なのが除湿器ですよね。
でも期待して買ったはずの除湿器が
除湿能力の高い除湿機のはずなのに、すぐにタンクがいっぱいになっちゃう・・・。
思っていたよりも除湿効果がないなぁ・・・。
と、ならないように、購入前に
●除湿能力とタンク容量の違い
●使う時期と温度
を知っておきましょう!
除湿能力とタンク容量
勘違いされることが多いのですが、よくカタログなどに書かれている「○リットルクラス」というのは1日で除湿できる水の量(除湿能力)のことで、タンクの大きさではないんです。
除湿能力は小さいものでは5~6リットル。
大きいものでは13~15リットルです。
しかも、この数値は最大除湿能力や定格除湿能力ですので、実際にはここまでの除湿はできないと思ってください。
定格除湿能力というのは、
メーカーが除湿機を使用する時に最も適していると思われる状況で使用した時の除湿能力です。
しかし除湿能力が大きくても、ほとんどの除湿機は2~3リットル除湿すると自動停止してしまいます。
それはタンクの大きさが、小さいものだと2リットル前後、大きいものでも3リットル前後だからです。
もし1日中、除湿機を使って除湿したいのなら何度か水を捨てる必要があります。
タンクからホースを出して排水できる連続排水機能付きの除湿機もあるので、使い方に合わせて選んでくださいね。
除湿器を使いたい時期と気温で選ぶ
●冬場に除湿機で洗濯物を乾かしたい
●冬場の窓の結露対策に使いたい
そんな時は、デシカント(ゼオライト)方式の除湿機を使うと、ヒーターを使うため気温による能力低下がありませんので、最低気温がマイナスになるような地域でも安定して除湿することができます。
ただ他の方式の除湿器に比べると、
●ヒーターを使うため部屋の温度が高くなってしまう
●電気代が高くなってしまう
というのが欠点です。
わが家ではこのデシカント方式の除湿器を洗濯物の乾燥用として使っています。
使い方は「電源」ボタンを押して、次に「衣類乾燥」ボタンを押すだけ。
あとは「除湿器の近くの湿度が下がってくる=洗濯物が乾いてきた」と判断してくれるようで、湿度表示が「適湿」「低湿」になると自動的に停止してくれます。
お風呂の乾燥機能と除湿器の電気代を比べると、除湿器の電気代の方が断然安いです。
F-YZL60の電気代はパナソニックのHPによると、衣類乾燥運転・標準で1時間当たり7.6円とのことです。
実家では、アイリスオーヤマのサーキュレーター付除湿器(デシカント式)を使用しています。
お風呂場に洗濯物を干して、サーキュレーターをお風呂場の方に向けてスイッチオン。
後は洗面所の戸を閉めておけば夕方には完全に乾燥しているそうです。
●春先の花粉対策として使いたい
●梅雨の時期のジメジメを解消したい
●冬にもマイナスにならない地域に住んでいる
そんな時は、室温がほとんど上昇しないコンプレッサー方式がいいでしょう。
コンプレッサー方式は本体内にある冷媒との温度差で空気中の湿気を取る除湿方法なので、最低気温がマイナスにならず、室温が10~15℃を保てるような地域や暖かい時期には特に除湿効果があります。
デシカント方式と違いヒーターを使わないので電気代も安く、室温もほとんど上昇しません。
ただ気温が低いと時期に使おうとした場合、除湿能力が発揮できないので注意が必要です。
●冬にも夏にも1年中いろんな部屋で使いたい
●夜に洗濯をするので部屋干しメイン
冬は窓の結露対策や洗濯物の乾燥、春先には花粉対策、梅雨の時期には湿気対策と洗濯物の乾燥。
このように1年中除湿機を使いたい!という場合にはハイブリット方式です。
重量があるので移動は少し大変ですが、場所や季節に影響されずどんな時にも除湿できます。
1年中使いたいという時や部屋干しが多いのなら、本体価格は少し高くなってしまいますが、万能なハイブリット方式がいいでしょう。